ウイルス性肝炎 参照/自然の有機ゲルマニウム
◇A型、B型、非A非B型とがある
肝炎ウイルスと呼ばれる、ウイルスの感染によって、肝臓全体の肝細胞が広い範囲に渡って破壊される病気をウイルス肝炎といいます。 肝炎ウイルスが、肝細胞に感染してそこで増殖をおこし、その結果として肝細胞を破壊するもので、病気の主体は肝臓にあります。 ウイルス肝炎は、ウイルスが感染しないかぎりおこることはなく、過労が原因で、肝炎になるとか、体質的に肝炎になりやすいということはありません。
A型肝炎(流行性肝炎) 口から入って感染し潜伏期が短い,集団発生がある。
B型肝炎,非A非B型肝炎(血清肝炎) 血液を介して感染し経過が長いもの
ウイルス肝炎の種類 肝炎ウイルスの感染を受けてから、発熱などのかぜににた症状や黄疸その他の症状急激に現れてくる場合と、はっきりした肝炎の症状が現れない状態が何十年もつづく場合とがあります。前者を急性肝炎といい。後者を慢性肝炎といいます。 慢性肝炎のかたちをとるのは,B型肝炎と非A非B型肝炎の一部で、A型肝炎が慢性肝炎のかたちをとることはありません。 これに対し、急性肝炎はどの型の肝炎でもおこってくる可能性がありますし、重傷となって劇症肝炎になることもあります。
◆急性肝炎のいろいろと症状
急性肝炎は、その感染様式から、輸血後におこる輸血後肝炎,感染経路がわからない散発性肝炎,集団発生する流行性肝炎の三つのタイプに分けることができます。
輸血後肝炎の95%は非A非B型肝炎で、残りはB型肝炎です
散発性肝炎の内、A型肝炎とB型肝炎の頻度はそれぞれ30%ずつで、残り40%は非A非B型肝炎です。
集団発生する肝炎はA型肝炎ですが、ときにほかの型のときもあります。 我が国では,年間35万人が急性肝炎にかかるといわれています。
◇症状
だるい、気力がなくなるなどの全身倦怠感、疲れやすくなる易疲労感,食欲の低下、味やにおいの好みが変悪、味覚.嗅覚の変化、吐き気や嘔吐、発熱、下痢、腹痛などかぜや急性胃腸炎のような症状が最初に現れてきます。 これに遅れて黄疸が現れてきますが、そのころには初期の症状が軽くなってくるのがふつうです。黄疸が強くなるに従って、初期の症状が強くなってくる場合には、劇症肝炎の危険があります。劇症肝炎をおこすのは,老人や発病初期に安静を守らず無理をして過労だった人に多いようです。 肝炎が軽いと黄疸が出ないこともあり、この場合には受診してもかぜや急性胃腸炎と誤診されることがあります。
また、A型肝炎は、38^9度の発熱をみることと症状が急激におこってくるのが特徴であり、急性非A非B型肝炎の症状は、割合軽いのが特徴で、急性B型肝炎の症状はA型肝炎と急性非A非B型肝炎の中間ぐらいです。 急性肝炎らしい症状に気がついたときは、内科医とくに肝臓病を専門とする内科医を受診することが大切です。
◆A型肝炎 患者は若い人が多い
発熱、全身倦怠感、食欲低下などの症状が急激に出現し,やがて黄疸が現れ、急性肝炎の症状がおこります。 患者は、20^30歳代の人が多く、子供は症状が軽いのですが、大人は重くなる傾向があります。また、冬から初夏に発病しやすいものです。 普通は1^2ヶ月で完全に治りますが約1%は劇症肝炎をおこします。とくに発病初期に安静を怠ると劇症肝炎をおこします。その他、1^2%とやはり頻度は低いのですが、腎臓の働きが急激に低下する急性腎不全などの特殊な型をとる場合もあります。
予防
三十五歳以下の人は、殆どがA型肝炎ウイルスの抗体をもっていないので、感染を受ける危険があります。そのため、海外へ(北欧、北米、中央は除く)行った場合は、生水や生ものは口にしないことが大切、A型肝炎が流行している地域に旅行する人は免疫グロプリンを注射してもらうと,三ヶ月間は予防の効果があります。
◆B型肝炎 B型肝炎ウイルスの感染による肝炎
一過性と持続性の感染がある
一過性感染/ 感染は一時的で、肝炎の症状が現れた状態をB型急性肝炎といいますが,2^3ヶ月で治るのがふつうです。ウイルスが感染しても肝炎にならなないですむ場合もあります。
持続性感染/ B型肝炎ウイルスの感染が数十年に渡って続いている状態で、このような状態の人をB型肝炎ウイルスキャリア,または単にキャリアといいます。 日本人の2^3%の人がキャリアであるといわれていますが、殆どが2^3歳までの乳幼児期に感染を受けています。 まったく肝炎の症状がない無症候性キャリアとして数十年経過し、徐々に症状が現れてきて、B型肝炎となります。
◇B型慢性肝炎
B型肝炎ウイルスの感染が長年に渡って続いている状態を持続性感染といい,このような人をHBe抗原キャリアといいます。 このような人のほとんどは、免疫力がまだ十分に備わっていない2^3歳までにB型肝炎ウイルスの感染を受けていますが、最も重要なのは、HBe抗原陽性の母親からの感染です。(母子感染) 乳幼児頃にB型肝炎ウイルスの感染を受けてキャリアになった人は、長年にわたって症状の現れない無症候性キャリアとして経過しますが、10^30歳頃になって肝炎を発症してきます。この肝炎は、慢性肝炎のことが多いのですが,ときに急性肝炎様のこともあります。 慢性肝炎をおこしても,急激に病状が悪化しない限り黄疸などの症状が現れることはなく、血液検査でHBs抗原が証明されて初めて肝炎がわかります。 しかも、この肝炎の90%は半年から2^3年で病状が落ち着き、治ったのと同じ状態になります。 肝炎が落ち着くときには、血液検査でHBe抗原が陰性となり,かわってHBe抗体が陽性になるのでわかります。この現象をHBe抗体へのセロコンバージョンといい、慢性肝炎がおさまるよい徴候です。 HBe抗体陽性の無症候性キャリアといいますが、キャリアといわれる人の75%はこの状態になっています。 しかし、血液検査でHBe抗原が陽性と出た人の約10%は、慢性肝炎が長い年月続き,肝硬変へと進む危険があります。キャリアのなかで治療が必要となるのはこのような人です。
予防
免疫グロブリンの使用とワクチンの接種によって,B型肝炎ウイルスの感染をほぼ完全に予防する事ができます。 妊娠中の検査で、キャリアであることが判明した場合は,出生後、子どもにこの予防的治療を行ってもらって、母子感染を予防することが大切です。
◆非A非B型肝炎
まだ,発見されていない肝炎ウイルスの感染によっておこる肝炎で、輸血が原因でおこる輸血後肝炎のやく95%,感染経路がわからない散発性肝炎の約40%は、この非A非B型肝炎です。 急激に肝炎の症状がおこってくる急性肝炎をおこす場合と数十年にわたって感染が続く慢性の型をとる場合とがあります。
◇非A非B型急性肝炎
B型急性肝炎と同じで,軽症のことが多いのですが、約30%は慢性肝炎になること、大人でもウイルスの感染状態が数十年にわたって続くキャリアにある点がB型肝炎とは異なります。 血液検査を行うと、GOTやGPTの上昇は軽いのですが、初期からGOTやGPTの値が上昇したりして動揺する場合は慢性肝炎になる傾向があります。しかし、急性肝炎から慢性肝炎になっても、数年のうちに治る人もかなりいます。
◇非A非B型慢性肝炎
B型慢性肝炎と同じで、急に肝炎が悪化したとき以外は症状がみられません。
◇治療
B型肝炎とは違い、確かな治療法がないので、状態に応じていろいろな肝臓の薬のなかから,適切なものを選んで使用します。 GOT,GPTの値が300単位以上のときは安静が必用で、この値が500単位以上であれば入院が絶対条件となります。
GOTとGPT 肝臓に病気が起こると,肝臓のいろいろな働きに変化がおこり、血液や尿の症状にも変化がおこってきます。この変化を推測しようというのが肝機能検査であり,GOTとGPTは肝臓の細胞から血液中にでてきた,血液中の増えた値。正常値はGOTで300単位以下、GPTで25単位以下、急性肝炎などで多量の細胞が破壊されると500^数千単位に増えます。慢性肝炎のさいは,数十から200^300単位に上昇しますが,日によって動揺することが少なくありません。
|