胃,十二指腸潰瘍 精神的、肉体的ストレスが誘因
■HERBアドバイス
>弱っている胃腸にとって医薬品はやはり刺激物です。潰瘍の原因としてピロリ菌が関わっていることが最近知られるようになり、この菌は健康な胃腸にも、少数ながら存在することがわかり、このピロリ菌を増殖させないことが,まず大切です。それには、ストレスによって免疫力を低下させないようにリラクゼーションに心がけます。人間の免疫力は、自然治癒力(人が本来持っている癒す力)と言い換えることもでき、そのパワーは私たちが活き活きしている時に最も生かされるからです(詳しくは,メンタルタフネス)
ハーブティではジャーマンカモミールが消炎、鎮痙,鎮静の三つの作用があります。ハーブティーの温度は胃の粘膜を刺激しないように人肌程度に冷ましたものを用います。さらに、ネトルの散剤小さじ二分の一杯を水と一緒に服用すると効果的です。
また,吐き気や胸やけなどの症状がある時は、カモミールの代わりにペパーミントを服用します。
◆症状と治療
腹痛(食後に起こる)、出血(吐血、下血)過酸症状(胸やけ、げっぷなど)が三大症状だが、その現れかたは,人によりまちまち。自覚症状のない場合も 治療は身体や精神の疲労を取り除き,食事療法と薬物療法による治療が原則、それでなおらない時には手術も必要です。
◇直りやすいが、再発もしやすい
胃や十二指腸潰瘍の内側を覆っている粘膜の一部にただれ、壊死などの変化が起こり、粘膜がはがれて欠損ができる病気を胃潰瘍、十二指腸潰瘍といいます。胃潰瘍と十二指腸潰瘍は,潰瘍の発生する場所が違うだけで、本質的には同じ病気と考えられ、ふつう胃,十二指腸潰瘍という一つの病名で呼ばれています。
また、この潰瘍は胃から分泌される胃液が,胃や十二指腸の粘膜を消化してしまうと考えられることから、消化性潰瘍という病名が使われることもあります。
◇進行すると
胃,十二指腸潰瘍は治りやすい病気といわれ、食事療法や、薬物療法でなどの内科的な治療で大抵は治るものです。また、とくに医師の治療を受けなくても自然に治ってしまうこともしばしばです。 しかし、同時に再発しやすい病気で、患者の過半数は再発するといわれています。従って、この病気を放置しておいたり、あるいは完全に治さずに治癒と再発を繰り返しているうちに、潰瘍が進行して、危険な合併症をおこすこともあります。
◇胃,十二指腸潰瘍のタイプ
胃,十二指腸潰瘍の多くは、本人にはっきりした原因がわからないままに、いつとはなしに発生してくる慢性型のものです。一方、急性に胃,十二指腸潰瘍ができることがあります。全身にやけどを負うなど強いストレスなどが加わった時や、副腎皮質ホルモン剤など副作用の強い薬剤を使用したときなどに起こります。 この急性型の胃,十二指腸潰瘍は、急激に激しい症状が現れ、大出血や、時には穿孔さえおこすことがあります。
◇できやすい年齢
一般に、胃潰瘍は中高年者に、十二指腸潰瘍は青壮年者にそれぞれみられる傾向があります。 最近は子供の胃,十二指腸潰瘍もふえています。また、全体でみると、男性の患者が女性よりも二^三倍い多くなっています。なお、慢性の胃,十二指腸潰瘍を前ガン状態ではないかと恐れる人もありますが潰瘍そのものがガンに変わることはありません。ただ、潰瘍と同じ場所や、その近くにガンが発生することはあります。しかし、これは別個に発生したものと考えらえ,潰瘍がガン性変化したものではありません。
◆胃,十二指腸潰瘍の症状
◇腹痛 胃,十二指腸潰瘍の三大症状のうち、最も多いといわれるものが腹痛です。普通みぞおちを中心に上腹部に痛みを感じることが多いのですが,痛む場所や痛みの程度は人により、また潰瘍の場所や程度によってもちがいます。 この腹痛は食事に関係しており、胃潰瘍では食後20^30分,十二指腸潰瘍では食後2^3時間くらいたってから痛み出すことが多いようです。この時間は必ずしも一定しているわけではありませんが,食後に決まって腹痛がおこるという人は注意が必要です。
◆原因
◇攻撃因子と防御因子の不均衡 食べ物を消化するために,胃内では胃酸(塩酸)やペプシンからなる胃液が分泌されます。この胃酸やペプシンは非常に消化力が強く、野菜や肉は勿論、魚の骨なども消化する力を持っています。 そこで、みずからが胃酸やペプシンで、胃や十二指腸の粘膜が消化されてしまわないように,粘液というものが分泌され、これが自家消化から粘膜を守っています。
胃酸やペプシンの分泌は攻撃因子と呼ばれ、粘液の分泌による粘膜の抵抗力は防御因子と呼ばれています。健康な人ではこの両者のバランスがうまくとれている訳です。ところが、攻撃因子が強すぎたり、あるいは防御因子が弱すぎて攻撃因子に抗し切れないときに,胃酸やペプシンが胃や十二指腸の粘膜を消化してしまい,潰瘍ができるのではないかと考えられています。
◇精神的、肉体的ストレスと潰瘍 潰瘍ができるしくみは、前述のようなものですが,それではなぜ攻撃因子が強くなったり,防御因子が弱くなったりするのか、その誘因については、さまざまに考えられ、はっきりしない場合が多いようです。 誘因の一つとして、近年の社会環境の複雑化による精神的、あるいは肉体的ストレスの増加があげられます。 慢性の胃,十二指腸潰瘍がとくに職業や生活環境があるわけではありませんが,たとえば、仕事が忙しく、精神的、肉体的に疲れているときなどに潰瘍ができやすいといわれています。 これは、精神的緊張の連続や肉体的疲労、心配、不安、恐怖などのストレスが、神経に作用して胃酸やペプシンの分泌を高め、潰瘍が発生しやすい状態をつくると考えられています。
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