◆不安神経症
不安はどの神経症にも存在する,いわば共通の症状です。そして、この不安がとくに強調された状態で現れてくるのが,不安神経症です。 あるとき、急になんともいわれぬ漠然とした不安におそわれます。それが動悸や冷や汗、胸部の苦悶感、呼吸困難といった症状になります。 しかし、いくら検査しても,身体的な異常は認められません。
◇症状
不安神経の主症状は,前述したなんともいわれぬ漠然とした不安からおこる不安発作と,また不安発作が起こるのではないかという恐れからくる予期不安です。 一般に,不安そのものは、特定の対象を持たない感情の状態をいいます。その為、不安神経症では、なぜ自分が不安な神経状態にあるのかわからず、更に不安がつのるいった状態におちいります。 さらに、不安神経症では、前述した動悸や胸部の苦悶感などといった身体症状をともなうため、関心はそちらの方に向けられがちなのです。 例えば、動悸や胸部の苦悶感といった身体的症状から、ある人は心臓に強く不安を抱き、このまま死んでしまうのではないかと恐れる心臓神経症をおこします。
また、ある人は,呼吸困難などの呼吸器の症状を強く感じることによって、このまま死んでしまうのではないかと恐れる神経呼吸困難をおこすこともあります。 また、不安発作を恐れる予期不安から、外出するのが怖くなって避けるようになる外出恐怖、乗り物に乗るのが怖くなって避けるようになる乗り物恐怖などの恐怖症状におちいることもあります。
◇家族の対応
不安発作がおこると,いてもたってもいられない恐怖感に襲われ,救急車で病院に駆けつけるといったケースが多いものです。 そのため,発作時に周囲の人まで一緒になって驚いてしまうと,本人の不安はさらにかき立てられ,パニック状態になってしまいます。不安神経症の発作らしいことに気づいた時には、体や手を押さえてあげながら「大丈夫だから」と声をかけ,本人を落ち着かせることが大切です。 本人が落ち着いてから受診するようにします。
□参考 神経衰弱
身体的及び精神的な過労によって生じる注意集中困難、疲労感、焦燥感,その他さまざまな身体的自覚症状を主とするもので,戦前よく使用された言葉ですが、現在では神経症に類する一つの状態像と考えられています。
□起立性調節障害
自立神経失調症の一つで、学童にみられます。しばしば立ちくらみがして,長く立っていると脳貧血をおこしてたおれます。その他、お風呂でのぼせる,朝、寝起きが悪い,動悸や息切れがする,食欲がない、疲れやすいなどの症状もみられます。 心理的な影響で症状が現れやすく、強い不安感などの神経症の症状もみられ、大抵は成長と共に症状が消えていきます。
□燃え尽き症候群(バーンアウト)
一つのことにがむしゃらに打ち込んできた人が、極度の身体的、精神的な疲労に耐えられず,無気力な人になったり、自己嫌悪におちいったりして、仕事さえも手につかなくなる状態をいいます。 理想が高く、エネルギッシュに物事に取り組む過剰適応型の人に多くみられます。
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