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環境の複合汚染  その1.細菌と農薬物質
数種類の化学物質が複合された場合の毒性調査は十分に行われてはいない事実


私ども幼い頃はアレルギーなど聞いた事がありませんでした。ダニや花粉は昔からあるものです。それがなぜ今になっていわれるようになったのでしょうか。著書を参考に一緒に検証してみましょう。
生活環境に急速に増えた化学物質が、直接的、間接的に作用している事が医学的にもわかってきました。農薬や食品添加物,殺虫剤や抗菌剤,それに住環境のホルムアルデヒドなどです。以前は常にウイルスや細菌などにある程度感染していたため免疫ができ,ダニや花粉の抗体酸性を抑えてアレルギー反応がおきにくかったということです。 ところが最近では微生物を排除する薬品や化学物質が使われ,体の活性が行われなくなり敏感に反応するようになりました。

■化学物質からだへの影響 シンドローム,シックハウス症候群

  • 誰でも何個かのガン細胞はもっているといわれ,ガン細胞が増殖するかしないか次第でガンの発症は決まり,化学物質はこの免疫細胞の働きを弱めてしまうこともあります。
  • 近年,喫煙率が減少しているにもかかわらず肺ガンの死亡率が増えいますが大気の汚染も関わっている可能性があります。タバコの中にも化学肥料や合成香料も含まれています。
  • 農薬などの化学物質が全身の骨格筋に及ぼすと同時に毛細血管の流れが悪くなり動態視力の低下や近視をもたらす影響がある。
  • 化学物質は末梢の血液循環を妨げ,肩こりや冷え性の要因にもなりえます。
○身の回りにある主な化学物質
ホルムアルデヒド(ホルマリン)
使用場所特徴からだへの影響
合板,壁紙、フローリング,
家具の接着剤
新築住宅でツーンとした異臭 皮膚.粘膜への刺激,中枢神経障害,呼吸器障害
発ガン性
トルエン、キシレン、ベンゼン、トリメチルベンゼン
塗料用溶剤
樹脂やワックスの溶剤
芳香物化合物特有の香り
ベンゼン及びベンゼン誘導体
吐き気、頭痛,めまい,ベンゼンには発ガン性
酢酸ブチル,n-ブタノール
プラスチックの溶剤や
香料の原料としても
果実のような芳香のある液体 吐き気、めまい,頭痛
テトラクロロエチレンなどの有機塩素化合物
ドライクリーニング
油脂の洗剤


ナフタレン
防虫剤
有機溶媒に溶ける
特有の強い臭気
粘膜刺激、血液障害
フェンチオン,クロルピリホスなど
有機リン系殺虫剤

吐き気、めまい、頭痛、中枢神経障害

■細菌

O-157 そもそも牛は牧草を食べて育ちます。それを生産性をあげる為や柔らかい霜降り肉をつくるために穀物を与えたり女性ホルモン剤、さらに抗生物質などの薬剤を使い続け, 本来は無害である大腸菌の遺伝子が異常を起こし毒素を発生するようになってしまい病原性を発揮するような大腸菌に変わってしまったのが「O-157」ということです。
それが,化学物質汚染で人の免疫力が低下したお年寄りや子どもなどの比較的免疫力の弱い人が感染するようになります。
「O157」を排除するものとして色々な物質があげられていますが,菌さえ殺せばそれで安心というものでもなく、魚や家畜に抗生物質などの薬剤を使わないようにしていかなければ根本的な解決にはなりません。

エサの多くは農薬が使われ色々な添加物も混ぜられています。これらの農薬や薬剤はおもに肝臓で解毒されます。つまり肝臓には、農薬や薬剤そして代謝産物が蓄積されやすいのです。

耐性 薬剤で病原菌を叩いたとしても全部が死滅するわけではなく,一部は生き残りその薬に耐性をもつようになります。やがて増殖すると薬は効かなくなりより強い薬を用いらなけれならなくなります。最近,肺炎が増え続けていますが,投薬の繰り返しにより抗生物質が効かないケースもでてきています。日常生活の中にも抗生物質などの抗菌剤として使われており消毒剤は,良い菌も含め殺してしまいからだの抵抗力を低下させます。

同じものを食べたのに,食中毒にかかる人とかからない人がいますが,普段の生活環境内で腸内細菌を正常の状態に保っている人が免疫力が高く比較的軽症で済み,無菌状態に近いほど程感染しやすいものです。

■農薬 MEP,DDVP,マラソン、フェンチオンなど

環境への残留性が高い有機塩素系殺虫剤に変わり使われるようになったのが有機リン剤です。有機リン剤は末梢神経から中枢神経まで全般に渡り毒性を示します。
有機リン剤を農薬として多用している地方では中毒症状も報告され,慢性中毒においては他の化学物質あるいは花粉のようなわずかな刺激が引き金になり全身症状が現れます。
化学物質過敏症においても,最初は特定の化学物質のみに反応していたのに,やがて他の様々な化学物質にも同じ様な反応を示すようになることがあります。

農薬は作物以外にも使われ,土壌消毒剤には消毒ガスで菌を殺す「土壌くん蒸剤」と,水に溶かして消毒液として菌を殺したり消毒剤を土に混ぜて殺す「土壌混和剤」とがあります。病原菌が繁殖し易いハウス栽培では多くの土壌消毒剤が必要となり,このような事を続けていたなら病原菌どころか,土に有効な微生物まで死んでしまいます。

毎日,農薬が微量でも残留している食べ物や飲料水を摂取していれば,それが体内の脂肪組織に蓄積されアレルギーの誘因ともなるのです。
化学物質過敏症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患は,ごく微量の化学物質が原因で発症しますが,その発症に至るまでの濃度は,農薬でいえば残留農薬の基準値よりもはるかに低レベルとなっています。
更に,農薬や食品添加物のなかには基準値がまったくなく,いくら使っても支障がないとされているものさえあります。

○住宅で使われている農薬

  • 殺虫剤 エアゾール式あるいは薫蒸,蚊取り線香はピレスロイド系殺虫剤
    毒性>ピレスロイド系/目、鼻、喉の刺激、頭痛,微量でもアレルギーの原因。
    有機リン系/慢性中毒として視力低下、免疫低下、多発型化学物質過敏症を引き起こす。 
  • 防虫剤 ナフタリン、バロクロロベンゼン,樟脳,皮膚からも吸収される。
    毒性>急性中毒として嘔吐、下痢、頭痛など。
  • 木材防食剤,シロアリ駆除剤 木造住宅の土台部分には防食剤と駆除剤をしみ込ませたものが広く使われています。
    防食剤→クレオソート殺菌剤のチアベンゾール,有機ヨード系など。
    駆除剤→有機塩素系農薬と有機リン系農薬
    毒性>動物実験では変異,発ガン性,住宅では長期にわたりさらされると化学物質過敏症やアレルギーの原因。
  • ペット用 のみ取り粉,シャンプー,首輪,高濃度の農薬が使われている。
  • 園芸用 殺虫剤,殺菌剤,除草剤などですが病害虫だけを殺して人体には影響がないということは現実にはありません。
電気掃除機のゴミパック
ダニによるアレルギー疾患のため防虫菌加工されたゴミパックが使用されています。ゴミパックに防虫抗菌加工する際に含まれる農薬には気管支喘息を引き起こすものもあり,掃除機の前後のフィルターも防虫抗菌加工がなされています。
ダニは掃除機で吸引された時のショックでほとんどは死んでしまうそうです。アレルギー気味の人はフィルターを石鹸で洗い日光消毒し,防虫菌加工されていない無加工のパックを使うといいということです。

参考著書/化学物質から身を守る(三好基晴 著).危ない化学物質(吉岡安之 著)ダイオキシンの正体と危ない話(脇本忠明 著)

【シンドローム】 心身にいくつかの異常な症状が認められても,その原因が明らかでなかったり,複数の原因が考えられるとき,取りあえず命名された症候群の症状。
【シックハウス症候群】 新築,もしくは改築後にあらわれる不定愁訴的な心身の不調症状。(ビル内で起きるときはシックビル症候群)頭痛,めまい,倦怠感 前述に戻る
【女性ホルモン剤】雄の肉質は硬いので柔らかくする為に女性ホルモン剤を投与し,雌牛の肉質に近づける。 前述に戻る


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