
排出先から生ゴミ(野菜くず,魚のアラ,食べ残しなど)を回収する。

生ゴミに水分調整用のおが屑やもみがら殻を混ぜて,発酵菌を振りかけ発酵機に入れ,ドラムを回転させながら、バーナーで加熱、3〜4時間すると75°C位まで温度が上昇し,菌が爆発的に増殖し生ゴミは発酵を始める。ここで発酵機の運転を停止しそのままにし発酵をすすめる。

翌朝,よく発酵した生ゴミは50°C〜60°Cで甘酸っぱい匂いがする。生ゴミの中の炭水化物がブドウ糖,蛋白質がアミノ酸に変わり家畜の良い餌になる。発酵機から取り出した生ゴミは鶏舎に運搬する。鶏は発酵し飼料となった餌(生ゴミ)を食べ健康に育ち,安全で美味しい卵や肉を供給する。

鶏舎の床では、生ゴミが鶏糞と一緒に発酵を続け、4ヶ月で完熟しサラサラして悪臭のない優れた堆肥となる。

ほとんど土に近い状態の完熟堆肥に仕上がります。
*設備機器
ドラム式生ゴミ処理機 OKD−3
ドラム容量 : 3.200l
処理能力 : 1.500kg(1行程)
見学者の感想
岩木山を遠くに眺め,隣に自然豊かな平川が流れる土手沿いに作業場はあり,周りは畑に囲まれ緑がいっぱいです。
ここ迄はいいのですが車から降り,社長に始めに案内された場所は逃げ出したくなるような光景,いきなりである「生ゴミの山」,致し方がないか!
お世辞にもきれいとは言えない作業場で救われるのは焼却場にある,あの鼻を突く異臭が思っていたより少ないのが救い,それでもさすがに独特の”香り”が漂い足の踏み場もない。季節は初夏,当然見学は軽装のサンダル履きでおぼつかない足取りで先に進む。
菌を生ゴミに混ぜ発酵させると聞いていた。すると湿度は当然高くなり蒸し風呂状態かと思いきやその割りではない。
作業場兼鶏舎はザッと50坪,鶏がその中と周囲を自由にかっ歩散策している。何ともはや遠い昔を思い出させる懐かしい田舎の風景ではある。
しかし,説明を聞くにつれなんと重労働な作業の繰り返しか,これではまるで終戦直後の話ではないか,知らないが..。
こんもりと盛り上がった小さな山が四つ,最初の熟成堆肥は平らに敷き鶏がついばみ餌場と共にねぐらでもあり卵も産み落とし糞もする。しかし汚い感じは少しもなく,時々上下を混ぜ返し微生物の発酵菌でこれも良質の堆肥となる。そして,常時発酵しているので常に温かく冬には鶏もさぞかし気持ちのいいことであろう。
次に発酵過程を重ねた堆肥を順次先に送り移し替え,それを繰り返すのだと言う。完熟するまで約半年寝かせる,それで栄養豊富な有機堆肥の出来上がりである。まるで酒でも仕込んでいるようなもである。しかも堆肥作りはゴミに休みはなく,社長自らが日,祭日の別もなく延々作業を繰り返さなければならない。
これを全てスコップと猫車での手作業で行う。作業場が仮住まいのボロでもせめてベルトコンベアが欲しいと言う。しかし個人で環境と取り組むにはテーマが大きすぎ,資金が足りない。。
完成品の堆肥をひとつまみ,乾燥しサラサラしている。魚や肉,野菜など雑多な生ゴミの再生品とはとても思えない,無臭である。何か社長の想う温もりが少し伝わってくるのを感じる。
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